万年筆 Q&A

このページでは、万年筆の使い方や選び方についてお答えしています。

使い方について

万年筆の使い方

万年筆にインクを入れて使用します。

入れる方法は、インクカートリッジを装着する「カートリッジ式」と、ボトルインクから吸入する「吸入式」があります。
持ち方は他の筆記具と同じです。書くときは、ペン先の刻印がある面を表向きにして書きます。

万年筆はペン先を紙の上に置いただけでもインクが出てきますから強い筆圧で書く必要はありません。
力を抜いて書いてみましょう。元々ペンを立てて書く方は寝かせ気味にして書いてみましょう。

筆記角度は、特に決まっていませんが約60度が目安です。

キャップはうしろにつけて書くものですか。

キャップは好みにより、本体の後ろに差しても外していただいても結構です。

万年筆のインクは何を使えばいい?

お持ちの万年筆のインクの吸入のタイプによります。
カートリッジ式であればカートリッジインクを、吸入式であればボトルインクを使用することになります。
両用式であればカートリッジインク、コンバーターを使ってボトルインクをとどちらでもお使いいただけます。

ペン先を途中で字幅を変えることは可能ですか?

ペンによっては可能です。可能な場合お預かりのうえ、メーカーにて交換となります。
元々字幅が1種類しか作られていないものもあります。

飛行機の中では気圧の関係でインクが漏れることはありますか?

万年筆は気圧の変化が苦手です。内部の空気が気圧の変化で膨張するとインクをペン先から押し出してしまいます。
飛行機の中ではインクは満タンかゼロの状態にしておかれることをおすすめします。

インクの出が悪いのですが。

乾燥により固まったインクや紙片などで詰まってしまい、インクの出が悪くなることがあります。
水で洗浄してください。
また、古いものや劣化したインクも詰まりの原因となりますので使用しないでください。

お手入れについて

万年筆のお手入れの仕方

インクの出が悪くなってきた時やインクの色を変える時、しばらく使わない時は水洗いをしましょう。

カートリッジ式の場合はカートリッジを抜いたペン先、首軸を水を入れた容器(コップなど)に入れておきます。
インクが中から自然と流れて出てきます。水が汚れたら入れ替えてください。

吸入式やコンバーター式の場合はインクを吸入する要領で水を出し入れして洗ってください。インクの色が出なくなるまで繰り返してください。
コンバーターの場合はコンバーターをはずし、別々に洗うことが出来ます。(一部コンバーター単体ではお水の出しいれが出来ないものもあります。)

選び方について

万年筆の字幅はどのようにして選べばいいですか?

使用目的や書きたい文字の大きさで選びましょう。
例えば、手帳用だと極細、ノートや手紙用だと細字、サイン用や宛名書きには中字~太字など。
目安ですのでお好みで自由にお選びください。

国産と海外の万年筆の字の太さは同じですか?

海外ブランドに比べて日本のブランドのものの方が同じ字幅表示でも筆記の線が細いです。
日本のМと海外のFが同じくらいになる場合があります。
出来れば試し書きをして希望の筆記線かを確認できるといいですね。

値段の違いは何?

ペン先の素材やデザイン、ボディ、キャップの素材によって万年筆の価格も違ってきます。同デザインでもペン先がスチールか金かで価格は違ってきます。

ペン先の素材の種類はありますか?

ペン先の素材は主に金とスチールに分けられます。金のペン先は金の含有量によってさらに分けられます。スチール製はステンレスや合金に金メッキを施したものなどがあります。
多くの金のペン先には金の含有率を表す数字などが刻印されています。

  • 金ペン

    一般的に金ペンの方がペン先が柔らかいと言われています。性質上、適度に弾力があるため、漢字のトメ・ハネ・ハライなども表現しやすく、使い手の気持ちや個性をより表現できます。 また、インクによる腐食にも強く、多少のペン先の曲がりなら、ペンクリニックなどで修理できることもあります。

  • スチールペン

    鉄ペン(ステンレス製)のペン先は、筆圧の強い方や初めて万年筆を使われる方に向いています。金ペンに比べ値段も安価なものが多いので、複数もって様々なインクを楽しむこともできます。 ただし、ペン先曲がりなどが起こると金ペンに比べて元に戻りにくく、ペン先交換が必要になってきます。

購入・修理について

部品だけの購入は出来ますか?

基本的には部品だけの購入は出来ません。お客様の万年筆をお預かりしメーカーにて取付、交換等行うことになります。

壊れてしまった場合、修理は出来ますか?

故障の状態にもよりますが、お預かりのうえメーカーに出すことが出来ます。修理できるかどうかはメーカーの判断となります。

その他お問い合わせ

お問い合わせフォーム

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